秋深まるみなとのもり公園で、数々の善き出会い!
神戸・台湾アートプロジェクト
―新作8作品を含め、全作品を展示
大槌を21日昼に出発した白屋は、2昼夜ひた走り23日「みなとのもり公園」に到着した。その後スタッフは荷物の整理、虫干し、画版の下塗りなど準備に精を出し、神戸・台湾アートプロジェクトの開始を待つ。
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制作する日本アーティスト |
28日いよいよ壁画制作が始まった。まずは日本のアーティストたちが、白屋建設予定地に1.2m×2.4mの画版を立て掛けて制作を始めた。仙台、大阪、神戸から集まったアーティストたちは、互いに刺激を受けながらの制作となった。そして夜はお酒を飲みながら交流という場面も。
31日夜4名の台湾メンバー(アーティスト2名、建設班2名)が到着、11月1日朝から会場へ合流した。まず、テーブルに果物やお菓子を並べ恒例の台湾式地鎮祭を取り行った後、3日間にわたる作業にかかった。
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日、中、台で共同作業 |
白屋建設は神戸大学のボランティアの応援を得たが、人手が足りない場面もしばしばだ。公園でダンスの練習をしていた若者やサッカーをしている若者に声をかけに走る。なんとサッカーの若者は中国人だった。日、中、台の協力で「いーっ、あーる、さん」。
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制作する台湾アーティスト |
台湾のアーティストも良く目立つところで創作を開始した。
公園を訪れた市民たちも何事かと足を止める。また、台湾出身で神戸在住の人達も訪ねてくれた。両アーティストと同郷の屏東出身の人とは話が尽きない様子。なかなか筆が進まないが、交流も大切ですよね。
いろいろあったが、3日目には白屋も立ち上がり、完成した創作作品を取り付けた。翌日の開幕式を前に、公園の温室で交流会を開催した。学生フォーラム(From
kobe企画事業)のため神戸に招待した大槌高校生3人と先生も合流し、台湾橋頭芸術村代表の蒋さんを始め多くの関係者が楽しく交流した。
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「コウベ、サイコー!」 |
11月4日は11時から開幕式だ。恒例の紅幕で白屋を覆ってみんなで引き落とす。その前に、参加者で円陣をつくってミーティング。そして、集合写真。さあ、開幕! その後再び集合写真、お馴染みの掛け声「コウベ、サイコー!」
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野外展示 |
今回は、白屋建設と並行してパネルの野外展示も行なった。屋根用に使うため台湾から持ってきた作品と、大槌と神戸で新たに制作した16枚を合わせると、白屋に取り付けられない作品が相当数あり、これらをすべて野外に展示した。白屋と野外展示を合わせると、相当広大なアート会場が出現した。「ビエンナーレ会場に引けは取らんぞ。」これは、わが主催者の弁である。
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佐藤紘子さんのトークショウ |
開幕式終了後、台湾メンバーはビエンナーレ視察に向かう。そして会場の一つである元町高架下(モトコ―)のプラネットEartHで、《佐藤紘子アーティストトーク》に合流した。神戸ビエンナーレ・ペインティング部門で大賞を獲得、今回の白屋プロジェクトに参加したアーティスト佐藤紘子さんのトークショウだ。形態模写のアーティスト福本ヒデさんとおしゃべりする。一言メッセージを寄せた台湾の張さんは、最後までトークを熱心に聞き入った。
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