智ちゃんの志津川ボランティア日記 H
写真整理、人の歴史を垣間見る ―5月25日(水)


みなさまこんばんは。
今日は頑張ってたまった分を一気に書いてます。
でも、忘れないうちにためないで書いていくほうがいいですね。

5月25日(水)の報告

写真作業。刷毛で乾いた泥をこそぎ落とす。

 5月28日〜6月5日、旧入谷(いりや)中学校にて開催される写真展(佐藤町長の強い希望)に向けての写真整理に参加。洗浄済みの写真やアルバムを刷毛でこすり泥を落とす。まだ湿っている写真からは匂いがたつ。ほとんど一枚ずつビニル袋に詰められ、壁に貼られる。写真を回収した地域ごとに纏められているので持ち主の地域とは限らない。この膨大な量の中から手掛かりを探すのは私でも気が遠くなる。地域の人々が落ち着いて探せる方法に今後なっていくのだろうか。

 複数枚まとまってる写真を綺麗にしていると映っている人の歴史を垣間見る。まるで知ってる人のような気がしてくる。持ち主の方に生きていて欲しいと思い、誰かの手に渡って欲しいと思う。

元入谷村の役場。旧入谷中学校時は技術家庭科室だった。

 展示会場の旧入谷中学校校舎は取り壊しの予定。すぐ近くに仮設住宅も建つ。その下の建物はこじんまりとしている。中に居た若い男性に尋ねてみると、これは入谷村の頃の役場の建物で、良い木を使っているけど人が使ってないので床が腐っている。床を直して作業場にすると言う。この場所が再生されて人々が使っていくことになるのは力強い。海の番屋だけでなく、山でも若い人が動き始めていることがわかり頼もしく思った。

山の上には大きな八幡神社、立派な朱塗りが鮮やかで木々も樹齢300年、この地域に大切にされている。この地域の誇りのように思った。

旧入谷中学校すぐ上に上がる階段、入谷八幡

写真の作業終了した夕方、地域の女性が一人、離乳食を貰いに来たと言う。電話連絡で中学校に行っててと言われたそうだが、それらしいものはない。「ここの責任者は誰ですか」と女性に訊かれて対応したのは応援社協やボランティアばかり。女性の助けになる答えを持っていない。この写真展示の準備・整理作業に地域の人が関わっていないことに気がついた。

矢野智子




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