智ちゃんの志津川ボランティア日記 G

「津波も怖いけど、避難するときも怖いね」 ―5月24日(火)


みなさま今晩は。
こちらは菖蒲もつつじも咲いています。
緑の中に白い花が多く見られます。

5月24日(火)の報告

志津川高校 ケアカフェ心香COCOオープン
廊下だけでなく、築山前の渡り廊下でオープンカフェ風。
まだまだ周知されていませんが、これからでしょう。

神戸からのハンカチ。仙台のボランティアさんの自宅のすずらん。コックのたくちゃん宛てのベアのぬいぐるみ。

トイレ掃除は、避難している方々が主になさっている。
ボランティアも午後に掃除の時間を設け、ドアノブ・手すりを拭いたり、ゴミ集めをする。仮設トイレでは、トイレで使用した紙は流さずゴミ袋にためる。
仮設トイレの水タンクに水を入れる。かなりの量が入る。
でも一杯にしておかないと夜でなくなってしまうという。
手洗いした水や、プールから汲んできた水をトイレのタンクに補充している。

神戸の名谷から郵政ユニオンの炊き出しが大掛かりに来ている。
神戸大の足湯隊も一緒に来て活動している。
メンバーは全国からで、年齢も様々です。

夕方、自転車を調整している方がいた。避難所の代表の方。
マウンテンバイクを地元の人から買ったそうです。
「ネットでも買えるけど地元でお金を回そうと思って。ネットで買ったら道具箱貸してくれないよね。」
道具を使ってペダルや荷台など取り付けている。
「今日何日?」「24日です。」
「51年前の今日、津波があったんだよ。5月24日」
チリ地震津波。お姉さんが当時9歳で、避難しているときに亡くなったそうです。
「津波も怖いけど、避難するときも怖いねと言ってる。自分はその後に生まれている。 1階の浸水くらいで済むように高校のすぐそばの高台に家を建てた。でも今回全部なくなった。」
淡々とお話される。
自転車は昔からよく乗っているそうで、「これで佐沼まで買い物に行くつもり」と笑っていた。

矢野智子



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