智ちゃんの志津川ボランティア日記 J
明日からいよいよ写真展 ―5月27日(金)


皆様おはようございます。
滞在中、毎日地震あります。米川ベースの窓ががたがた震えます。
昨夜から雨が激しく降っています。

5月27日(金)の報告

旧入谷中学校。
明日28日始まる思い出の写真展。

黒板の文字そのまま残して写真やアルバムを並べる

写真を袋詰めする作業を終え、展示に向けた作業に移る。
写真を壁に貼る、床にアルバムを置く。1階は戸倉と歌津、2階は志津川。
確保された場所というだけで、実際の持ち主の地域とは限らない。
お位牌やランドセルなどは地域によらず2階の一室に集められる。
教室や廊下の床にはブルーシートを敷き、アルバムが置かれていく。
来られた方が少しでも見易いようにと工夫が加えられていく。
前向きに意見を出し合い、修正されていく。
旧入谷中学校舎内が、ひとつになっていく感じがする。いよいよだ。

ボランティアの方で今日までという方が多い。明日からの展示会を見届けられない。
作業終了ミーティング後は、誰からとなく互いに写真撮影。打ち解けた雰囲気。
小さなきっかけから、意外な繋がりの深さを見つけた人も居る。
私たちは米川からキャラバンで行っていたので仲良くなった人々数名同乗しケアカフェに向かう。
車内でも達成感みたいな一体感が漂っている。
ケアカフェにて珈琲や紅茶など飲みながら、それぞれの思いを語り始める。

被災したおじさんに車を届けた愛知の男性は、明日昼から仕事なので今日帰る。
「愛知では自分たちのことばっかりの報道で嫌になる。浜岡原発の停止で休みも木金になる。仕方ないかもしれないが、今は東日本・東北だろう」と。
大阪から車で来ている大学生の女の子は、「明日帰る前に少しだけでも写真展に寄ってみる」と言う。
今日のうちに千葉に向けて車を走らす男性は南相馬でもボランティアしてきており、「テレビで観るよ」と言う。
出張で物資を運んできた後ボランティア入った埼玉の男性は、「今日帰るつもりだったけど家族に相談してみる」と言う。
それぞれの人々の言葉にならない思いがカフェに漂う。
伝えたい・繋がりたい・見届けたい、ときこえてくるようだ。

私は明日写真展に行ったら自分がいろんな思いに潰れるような気がして行かないつもりだった。けど、皆と一緒の時間を過ごして、写真展ボラ行ってこようかな、と気持ちが変わってきた。

矢野智子


 


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