埔里在住日本人の縁であしなが育英会へ義援金
2011.44.7


埔里に住みついて5年になる星野忠義さんは、微生物関係の会社を現地で設立している。会社の事務所を改築していた時、東日本大地震が発生した。工務店や職人たち工事関係者ら20人は、またたく間に15万円(日本円)を集め、星野さんに手渡した。感激した面持ちで星野さんは、「本当に台湾の人たちの関心の高さに驚いた。子供たちの支援に役立てれば。」と語る。新故郷基金会の廖さんと一緒に星野さんを訪れた時、あしなが育英会に渡したいということになり、帰国後早速育英会の神戸事務所に届けた。

あしなが育英会は、病気や災害などで親を亡くした子どもたちに、奨学金などの経済的支援を行うとともに、遺児への教育と心のケアを行い、物心両面で支える活動をしている。国などからの補助金・助成金は受けず、すべて寄付金で運営している民間非営利団体で、40年以上の歴史がある。


阪神・淡路大震災の際は、ローラー調査で573人の震災遺児を確認、 812人の遺児学生とボランティアが204世帯の震災遺児家庭を訪問するとともに、 世界150か国以上からよせられた寄付をもとに、日本で初めての、震災遺児の心のケアをおこなう「神戸レインボーハウス(虹の家)」を建設した。また、台湾の921震災に際しては、「癒しの使節」を派遣し、台湾版の虹の家(彩虹屋)をオープンさせた。そして今回の東日本大震災では、震災で親を失った0歳から大学院生までのすべての子どもに特別一時金を届けたいと寄付を募っている。(垂水)

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